ヘンリー いえをたてる
今日は七夕です。
20時頃東の空に、おり姫、ひこ星が顔を出します。晴れますように。
この絵本「ヘンリー いえをたてる」(福音館書店)は、ヘンリーが森に自ら理想の家を建てるというお話です。
自分で考え図面を書き、斧を借りてきて木を切り、丸太を削り、古材を再利用し、造っていきます。その過程で、訪れた友人から様々な意見を言われます。しかし、ヘンリーは自分の理想の暮らし方を持っており自分にぴったりの家を造っていきます。
ヘンリーは、よく考え必要な部分を付け加えながら、やっと完成させました。
小さいけれど、周りの森も取り込んだ素敵な家です。どんな家かは、どうぞ絵本で。
ヘンリーは実在した人物で、1845年7月、実際に森に3m×4.5mの小さな家を建てました。施工費は当時で28ドル12.5セントでした。内壁仕上げは漆喰です。
ヘンリーは森や池で観察したことを日記に書いていました。動物の暮らし、季節の移り変わり、草花の成長、等。
わざわざ便利な町から森に引っ越した理由は、「人や自然との交流についての本を静かな場所で書きたい。」そして、人生の時間をただお金に稼ぐために使うのではなく、もっと別の平和に楽しく生きる道があることを人々に示せると考えたそうです。
「たいていの人は、家とはなにかということを、心から考えたことがないのではないでしょうか。ひとびとは、おたがいにとなりの人の家を見て、にたような家を建てようとするために、余分なお金を使い、一生を不必要に貧しくすごしてしまいます。」 (「ウォールデン -森の生活-」ヘンリー・D・ソローより)
家とは暮らしとは、本当に大事なのはなにか・・・を考えさせられます。
今日から北海道洞爺湖サミットがスタートです。地球温暖化防止が最大のテーマですが、それならもっと涼しい季節に開催したらいいのに。
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