サヨウナラ ゲストハウス
クリスマスの日に、皆に愛された建物が解体されました。
その名は「久住章のゲストハウス」。
左官・久住章さんと早稲田の学生により、Ⅰは1995年に完成しました。宿泊棟のⅡはその2年後に完成です。
Ⅰは、震源地でもありながら阪神・淡路大震災にも大丈夫でした。
具体的に計画が始まったのは1993年春からと聞いています。
久住さんは、当時、象設計集団ほか様々な建築家に面白そうなプロジェクトがあると聞くと乗り込んでいって、「それは、俺の仕事や!」と言って血気盛ん(左官)に職人の知識と経験、そしてアイデアを建築家にぶつけてお互いを高めあって建築のレベルを上げていかれたそうです。
この建物も、中に入ればよく分かります。
既成概念にとらわれない斬新で、楽しく、訪れた人々に衝撃的に脳に刷り込む力があります。建築に関わった人たちの思いが強く伝わってきます。
構造的にも、よく考えられており、また、風通し、太陽光の使い方等様々なアイデアが豊富に入っています。
三本の丸太を三つ又で組んだ構造です。最後まで崩れない。
この建築は、自由であり、生身の人間に開放した空間・・・。とでも言いましょうか。
皆が気安く集まり、出会い、酒を飲み、友達になり、次の日に帰っていく。
空間とはどういうものか・・・、考えさせられる建築でした。
この空間に対し感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとう。
そして、
ハイ、サヨウナラ。
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