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2010年1月

ジョージ ナカシマ

 香川県高松市は、当市の文化的価値を高める為、丹下健三、イサムノグチ、流政之、ジョージナカシマを招きいれました。

Cimg4660  米国国籍の日系二世の家具デザイナー・ジョージ ナカシマ記念館、そして、ナカシマの家具を製作している桜製作所は高松市にあります。1948年創業の桜製作所は「人」「木」「美」を3つのテーマとし、手仕事の大切さを大事にしている家具製作会社です。

Cimg4661 社名の「桜」としたのは、日本を代表する木工会社になろうということらしいです。

 ちなみに、家具によく使われる桜は、実は、真樺などのことで花が咲くあの桜の木とは少し違うそうです。

Cimg4651 「ラウンジ アーム チェアー」 建築家・宮脇壇氏が愛した椅子で、ベッドの横に置いてあったらしく、きっとアーム上にグラスを置き寝る前に一杯やられたのでしょう。

 ナカシマはワシントン州で生まれ、大学では森林・建築を専攻し、最初は建築家を志しました。

Cimg4646  「自然の姿を、そのまま生かす。ここまで育つのにも多大な時間が費やされた。」

 ナカシマは世界を歩き、特にインドでは、人生観が変わるくらいの衝撃を受け、そこに一生住むことまで考えたそうです。

Cimg4652 シンプルで、そして身体に優しくフィットします。建築出身らしく、構造の強さ・美しさをそのまま姿に表しています。背もたれ部分の棒も一本一本手作業です。  

アントニン・レーモンド事務所で働き、その時の同僚は、前川國男、吉村順三です。軽井沢の聖パウロカトリック教会の設計に係わりました。ここでデザインした丸太の椅子はジョージナカシマ記念館にあります。         

Cimg4662 ナカシマが木工への道に進むきっかけとなったのは、1942年太平洋戦争での日系人強制収容時に日系2世の大工と出会ってから。大工道具、日本の技術の素晴らしさに触れ感銘を受けたとされています。

Cimg4647  実は、ナカシマはカリフォルニアの視察旅行でF.L.ライトの建築現場を見て失望しました。構造や骨組みはどうにも不適当で、また、労働者の技能にも疑いを感じた。全てを初めから終わりまで自分自身で統合できる職を探さなければと思った。そして、生涯の仕事として家具作家を選んだ。

Cimg3486  ナカシマが日本で手がけた唯一の建物と思われる、京都・桂カトリック教会。

 壁は杉板のRC打ち放しであり、屋根はエントランス側から祭壇に向かってそり上がり、天への上昇を意味しているのだろう。現在の十字架は当初のものより小さくなっているそうです。窓は日本的デザインです。

 木の生きてきた長い年月を思い、木を活かす場所を見つける。ナカシマは家具を作るとき、木と対話しながらいつもそう心がけていました。

 建築出身者ゆえに、木の特性をいかに構造・デザイン両方に活かせるか。椅子も安全・快適でなければ意味がない。ジョージナカシマの仕事から多くのことが感じられます。 

古き時代へタイムスリップ

 高松にある四国村。ここは、四国各地から移築、復元された民家や蔵など33棟が当時の姿を現しています。

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 「小豆島農村歌舞伎舞台」

 直径二間半の回り舞台がある、間口六間の寄棟造茅葺の歌舞伎場です。江戸末期であると推測されています。毎日の激しい労働から解放された村民の、唯一の楽しみの歌舞伎をここで興じ、農民が役者として舞台に上がります。当時の姿を見てみたいですね。

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 「旧河野家住宅の主屋と床倉」

 十八世紀前半頃の民家です。土間にクドがあり、床は竹敷きです。寒い山間部の住まい方を示しています。丸太の母屋と竹の垂木が美しい。(゚ー゚)

 おおっー!こんなところにトラが

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 江戸後期、讃岐地方は、サトウキビ畑が広がっており、白砂糖は特産品でありました。

 「砂糖〆(しめ)小屋」

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 1865年頃の建物で、円形平面に円錐形の屋根が載っており、とてもかわいく日本建築には珍しい形です。(*゚ー゚*)

 牛が腕木を引き、建物内をぐるぐる回り臼を回転させてサトウキビを搾ったそうです。その牛の回転半径にあわせての平面の大きさです。ナルホド!

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 小屋組み・垂木の組み方・曲面の大壁等、見所がいっぱいの小屋です。

 おっと!江戸時代の雰囲気の四国村の中にコンクリート打ち放し造の建築が・・・。

 (・_・)エッ....?

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 「四国村ギャラリー」

 絶好の景色が望める傾斜地に建っていました。中は小さなギャラリーです。しかし・・・、別にここに建っていなくても・・・。( ゚д゚)ポカーン

 展示物は民家の資料と思っていましたが、まったく関係ない西洋絵画。  

 ギャラリーへ出入りの時は、大きなが吠えるし・・・(`ε´) 何でやねん!

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 竹林道は心地よい空間でした。しかし、四国村に何で世界のアンドウ氏の建築が・・・?

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 「醤油蔵・麹室」

 漆喰と本葺瓦が美しいです。高知は石灰岩の産出が多く、漆喰は特産であり、職人の技術が高い地域です。内部は当時1838年に作られた仕込桶や醤油作りの用具が展示されています。

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 「旧前田家土蔵」

 明治初期に建てられた特色のある土蔵です。

 間口3間、奥行二間、壁は七寸厚の土+漆喰仕上。屋根は近所の火事の火の粉や、大雨から土蔵を守る鞘(さや)屋根といって二重になっています。これは、多雨地域に建つ蔵で、周囲の壁面に三段の水切りが付いています。これは、単なる装飾ではなく、横なぐりの雨から壁を守る為の用を成しています。

 四国村は約1kmのコースであり、ゆっくり見ると2時間はかかります。途中、かずら橋があったり、彫刻家・流政之氏作の石畳があったり、お花畑・果樹園があったり、アンドウ建築があったり・・・(もうええか?)。  半日ゆっくり出来ます。

 民家ファンならもってこいの場所でしょう。しかし、民家ファンでなくても、日本の原風景と言うか、当時の暮らしや、住まい方の知恵が感じとれます。四国といえども地域の気候・風土により、また、職や身分によっても住まいは違っています。

 古きをよく知り、現代に生かす。そして、全ての形や大きさや材は、暮らし・用途・ヒューマンスケールから出来てきた、ということを考えさせられた四国村でした。

 

あれから15年

 ハイチでM7.0の大地震が起きました。

 首都が壊滅ということで、国の機能が完全にマヒしており、ハイチ政府もどうなっているか分からない。空港の管制塔、港、道路も崩壊し、各国の救援部隊もどうアプローチしていいか難しいらしいです。自国の警察、救援部隊もいるのかどうか・・・、治安も当然悪くなっているでしょう。日本は、まず20人の医療部隊を派遣することにしました。これ以上の被害が大きくならない事を祈ります。

 17日で阪神・淡路大震災から15年。

 震災地・神戸の長田にカトリック鷹取教会があります。震災で建物は全壊しましたが、キリスト像だけが奇跡的に燃えずに残った教会です。

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 このキリスト像の脇の青空の下で、様々な国籍の人が集まり焚き火を囲み、ミサを行っていました。教会自体被災したにもかかわらず、地域復興の為の拠り所となっていました。

 「紙の教会」「紙のログハウス」

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 建築家・坂茂氏は東京から飛んで行き、紙管を使った建築を神父に提案しました。

 紙管建築は、〇安い 〇短時間で組み立てが簡単 〇軽い 〇誰にでも出来 〇断熱性能がある 〇美しい 〇再生できる という点で、緊急時の仮設建築にはもってこいであります。

 「紙の教会・ペーパードームたかとり」は全国からの義援金、各企業から寄与された建材により、160人以上のボランティアによって5週間で完成しました。

 この建設費の義援金(目標1000万円)・ボランティアは全て坂氏が集めるというのが神父との約束でした。大変なご苦労だったと思います。

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 ポリカーボネートの長方形の中に、58本の紙管で構成した80席が配せる楕円形のホールです。

 これは、1/25の内部模型です。

 実は、現在、神戸にありません。

 震災で被害を受けた台湾に移築され、活用されています。

 現在の「幕屋の教会」は円形の平面で、天井は鼓の形のように幕が張ってあり、自然光が幕を透し入ってきます。

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 壁は直径5cmの紙管で吸音材の役目を果たしています。

 内部は広くはないですが、明るい軽やかな天井が上に大きく開き、時間と共に変化する太陽光で幻想的な空間となっています。

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 直径33cm厚み15mmの紙管が「紙の教会」の雰囲気を継承しています。

 全体の建物の配置は中央に多目的イベントが可能な中庭を、事務所棟・幕屋の教会・司祭関連棟が囲んでいます。

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 この大きなオーバーハンキング・シャッターはグラスファイバー製で、全面開放したときには、庇になりデッキ部の半野外空間となります。奥には、キリスト像が見えます。

 この施設は、大きな災害を乗り越えて、地域住民のなくてはならない場となっていると思います。

 坂氏は、「社会のために建築家は、はたして役に立っているのだろうか?」という自問自答と、先入観・既成概念にとらわれず、紙菅のようにモノの滞在能力を引き出しうまく別に転用できるか・・・このことを、この神戸で示したのであります。

 強い意志と行動力、そして、いかに社会へ貢献するかが建築家として重要なことでしょう。

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 このあたりは新しい家が建ち並んでいました。小さなポケットパークに、瓦を載せた東屋です。すばらしい

 

 

 

 

 

笹もってこい!

 本日1月10日は、十日戎の日です。

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 近所の仮屋事代主神社へお参り。今年も「商売繁盛」をお祈りしました。

 神社の前の小さな広場で、町おこしフェスティバルが行われていました。

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 懐かしい感じがしました。この雰囲気。歌もまたナツメロです。

 日本の公園・広場はもっともっと地域住民の人たちに使われてほしいです。

 また、使わなければなりません。

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 「商売繁盛で笹もってこい!」

 えべっさん、よろしくたのんまっさ

 

2010 鉄人のように・・・

 2010年

 あけましておめでとうございます。

 本年もよろしく御願いいたします。

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 寅年最初の日記は、威勢良く「鉄人28号」だ~

 JR新長田駅前の若松公園に2009年10月に完成しました。

 実は、前から見たかった。これは、「カッコイイ

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 鉄人の周りは子供達、大人達、ご老人達でいっぱいです。子供達は足の上に乗りたがる。その気持ちはよく分かります。

 鉄人28号は、ここ神戸市出身の漫画家・横山光輝氏の代表作であります。

 身長はアニメと同じ18メートル。

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 商店街の照明もご覧のように・・・。目も光るのだろうか?

 実は、阪神・淡路大震災の復興を願い、商店街の皆さんが、考えられた市街化再生のプロジェクトであります。

 最終的には、この鉄人には国からの補助金は付かなかったらしいです。

 まあ、ムダなダムや車が走っていない道路、人が寄り付かない大きなハコものを造るよりは、鉄人やガンダムの方がよっぽど人が集まり、愛され、地域のシンボルとなると思います。

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 昨年の初めは、WBC優勝に沸いたニッポンですが、経済はガタ落ち。今年は、まず、冬季五輪にサッカーW杯でニッポン力を見せて欲しい。寅年なので我が虎も城島効果と阪神の鉄人・金本アニキで久しぶりのV、日本の経済も上昇

 と、いきたいものですね。 良い年でありますように。

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