モロッコの旅 フェズ 後編
1913年フランス人により建造されたブー・ジュルード門。青色や緑色の彩釉タイルが
何とも美しいです。
偶像崇拝を禁ずるイスラムでは人物図像ではなく、抽象的な模様を用いています。
そのため、幾何学模様の彩釉タイルの装飾が発達してきました。
釉薬をかけて焼いた彩釉タイルは焼きあがった後、金槌で職人が細かく割り、デザイン画に組み合わせていきます。タイルの形や色は建物の壁や床の形に収まるよう工房の親方が決めていきます。
モロッコタイルの技法は10世紀に始まったとされています。職人が一つ一つ丹念に割り、組み合わされた光沢あるタイル。よく見ると本当にアジがありますねー。
ブー・イナニア・マドラサ。14世紀に建てられたフェズ最大規模の神学校です。
ここのタイルや漆喰彫刻 は見事です。
壁にはコーランの詞句が装飾書体で刻まれています。石膏+大理石の粉60%+卵の白身が材料です。途方もなく、ものすごく根気と技術がいる手作業ですね。 フェズ川沿いにあるなめし革職人街。タンネリ(なめし革工場)とはフランス語で、フェズのタンネリは500年の歴史があります。
革製品のお店を通り、屋上に案内されます。その時にミントの葉が配られます。これで鼻に当てて臭気を和らげます。何ともいえない匂いでした。
屋上には色鮮やかな桶が並んでいます。染色用の薬品や染料が入った多くの桶が色鮮やかです。このタンネリも前から見たかった場所でした。いいね~。(゚▽゚*)
赤はアカネ、青はインディゴ(インド藍)、黄はモクセイ。職人達が桶に入って、革を足で踏みつけ染料を染み込ませます。
まず、ヤギ、羊、ラクダ、牛などの皮革の脱毛から始まり、なめし、染色、乾燥までおよそ7行程を行うそうです。こうして出来上がった革は柔らかく耐久性があり鞄や履物などの製品に使われます。
バブーシュ。モロッコ独特のかかとを履き崩した様なスリッパ です。
フェズの城壁は東西2.2km、南北1.2kmあり12世紀初頭には完成しました。
この城壁は土で出来ています。
この壁の落書き?は選挙用の為の絵です。字が読めない人でも候補者の絵を見て判る仕掛けになっているそうです。
この壁の工法は、版築といって、土を押し固めていくやり方です。開いた穴は上に登る為の足場板を置くための木の棒を差す穴です。
フェズでは生活に密着したモロッコの伝統手工芸技術を見ることが出来ました。
フェズから460kmアトラス山脈を超え、砂漠の玄関口エルフードへ向かいます。木が生えていないこのような景色を延々と走ります。
車窓には土の家が多く現れてきました。かっこいいね~。
昼食に食べたプリンは美味しかったなー。モロッコはなぜかプリンが美味しかった。
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コメント
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かわいいスリッパですね!!
日本にはない色あい
プリンうまそう( ̄ー ̄)
濃厚そうなプリン
よだれが・・・ジュルルル
投稿: boss | 2012年2月14日 (火) 19時29分
カラフルでしょう。
上履き用と外履き用があります。
プリンは濃厚でとっても美味しかったですよー。
モロッコの食べ物で一番美味しかったです。
投稿: たまねぎマン | 2012年2月15日 (水) 14時07分