モロッコの旅 アイト・ベン・ハッドゥ編
工事中のビルです。壁は穴あきレンガで、足場板はこのように角材をレンガに差込み
その上に載せています。
軽くて扱い易そうな素材です。
さあ、待望のアイト・ベン・ハッドゥに来ました。
七世紀にアラブ人がこの国の北部を征服すると、先住民族のベルベル人がその支配から逃れアトラス山脈を越えオアシスにカスバを築き移り住みました。
川のほとりの斜面に建っています。以前はその川を渡らなければ行けなかったそうですが、今は裏手に橋が架かっていて容易に行けます。
この橋がちょっとねぇ~。普通の橋でした。しかし、気分はワクワク。
橋を渡る前にみやげ物屋がありました。土とカラフルな色がマッチしていていいですね。
ここは「アラビアのロレンス」「ナイルの宝石」 「ハムナプトラ2」の映画のロケ地となりました。モロッコで一番美しい村と言われています。
異民族との戦いに備えて要塞化されたクサルの内部は、やはり迷路のようでした。
現在数家族はまだ住んでいるみたいです。かつての居住者達は川向こうの新しい村に移ったそうです。
ほとんど姿は廃墟のようでした。途中、絵を売っている人がいました。
赤土のクサルが築かれたのは500年ほど前です。建ち並ぶ塔の壁には、飾り窓に見せかけた銃眼が開いてあり侵入者を阻む為のものでした。それがデザインとして土の建築に合っていますね。
この日干し煉瓦造りの建物は 、換気と採光の為に吹き抜けの中庭があります。光は奥まで届かず、室内は暗いです。敵から守る為だと言われています。
丘の頂上にはイグレムと呼ばれる穀物倉庫が建っています。有事の際に最後の頼みとなる食糧を保管していました。まあ、そこまでには敵をやっつけるということでしょう。
家、倉庫の他に、学校、モスク、集会所なども備わっていた要塞。赤茶けた大地と同化した美しい村は、何か懐かしさがあり、また、身の安全を守る為に先人の知恵が凝縮されたすばらしい空間でした。
小袋に入った飴ちゃんは現地の子供たちには大人気でした。大阪のおばちゃんはいつも飴ちゃんを持っています。
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