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空間の骨格 海のギャラリー

 高知県土佐清水市にある、「海のギャラリー」。

 1967年に開館したこの博物館は、地元の洋画家であり貝類研究家・黒原和男氏の収集した学術的に貴重な貝殻を展示しています。

Photo  設計は、林・山田・中原設計同人。林雅子さんは、日本の女性建築家の草分け的な存在で、当時男性社会であった建築界のなかで新たな道を築いていかれました。

Photo_2  美しい貝殻を通して、天窓から降り注ぐ自然光で、薄暗い館内がまるで、宝石箱のようです。3000種、5万個の貝殻が展示されています。

Photo_3  シンプルなこの建築は、左右二つの厚み80の鉄筋コンクリートの折版屋根が特徴的です。この屋根の頂部はアクリルドームになっており、2階の貝殻の床を通して1階に光が降り注ぎます。

Photo_5  まるで深海にいるようだ。 深海魚はこんな気持ちか

  この階段の力桁は、なんと、片持ちです。w(゚o゚)w

Photo_6  2階の床と繋がっていません

 ここは、高知県の一番端っこ。ひじょうに遠いところです。昭和天皇も来館されましたが、

入館者が減り続け、老朽化していき、存続の危機にさらされました。

 林雅子さんが亡くなられた七ヶ月後、夫の林昌二氏、建築史家・藤森照信氏、構造家・今川憲英氏ら総勢30人が訪れました。「これは何とかせなアカンと」

Photo_7  地元住民・有志・建築家が立ち上がり、2005年4月改修し今となりました。

 林雅子さんの思想・価値観・設計方法をよく表している建築です。無数にある架構形態のなかで最もよく目的の空間を実現する手応えを得られる手法を求め続けました。

 -空間の骨格-

 建築の美しさがいつまでも最も単純な解決の中に潜んでいる事実を忘れるわけにはいかない。人の動線についても明快で無駄がない。

 口癖だった「物は少なく、事は単純に」という信条を実践されていました。

 遠方ですが、見るに価値がある建築です。もちろん貝殻も素晴らしいです。

Photo_8  近くにある竜串海岸も必見です。約3千万年かけた自然の神秘は、どこかの惑星に着たみたいでした。

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