南米の旅 ナスカ編
4時起床で、ピスコへ向かいます。バスで4時間。
パンアメリカン・ハイウェイをひたすら南へ。この道路は北のアラスカ・フェアバンクスから
南米最南端のティエデルフエゴまで全長約21万㎞。
赤土の台地が永遠と続きます。家がポツリポツリ。ガイドさんが言うには
「空いている土地に勝手に家を建てて、それが増え、村が出来る。」そうです。
ピスコの街に入ってきました。大体の家は煉瓦造りで、屋上から鉄筋が伸びています。
将来増築するためでしょうか?
しかし、工事中っぽい建物でも普通に住んでいます。
おおらかなのか、どうなのか…。
よく見ると、モダンな家です。開口部の配置、格子のデザイン。
この地方はけっこう、おっ!という住宅を見かけます。
そう言えば、現代日本の住宅の開口部は、既成のアルミサッシがほとんど
占めており、幅・高さ・色・開き具合・アルミ格子の意匠…、
オーダーは高くつくので、既製品のなかでチョイスします。
それが、エレベーションのデザインをつまらなくしているのか、
この町を見て感じました。それも一理あるのかと…。
ピスコ飛行場から地上絵のあるナスカへフライトします。
アエロディアナ航空でナスカまで片道30分。天候は良好。
まず、受付では、パスポートチェックと体重測定があり体重により、
機体・席が振り分けられます。
備えあればで、酔い止め薬は飲みました。
いよいよ離陸。12人乗りセスナはもっと揺れるのかと思っていましたが、意外と快適
でした。このような三角形やら、一直線の図柄が多くはっきり見られます。
このような線や幾何学模様は300本。10m~300mの大きさの絵は30個あるそうです。
地上絵の研究・保存に大きく貢献したマリア・ライヘ氏女史は40年以上調査され、
地上絵は天文カレンダーと、仮設をたてました。線は太陽・月・星の軌道、絵はナスカ文化
の神だった星座を意味していると。
その後、雨乞い説、宇宙船の滑走路説…。しかし、古代ナスカの人々によって描かれたものであるのは間違いないそうです。
大きな絵の近くに木の枝が多数残っており、まず小さな絵を描き、その枝を立てて倍率拡大して大きな絵を描いたと…。
そうとして、上空2000m~4000mからしか全貌が解らない図を、なぜ描く必要があったのか?古代ナスカ人に会って聞いてみたいですね。
近年最も有力とされている仮設は、いくつかの線は丘と水源の方向をしっかり結んでいるため、雨乞い儀式に使われた道だったと。では、絵は何の意味?
いろいろ推測するのは楽しいですね。
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