南米の旅 クスコ編
さあ、いよいよペルーです。
パラグアイのアスンシオンからアビアンカ航空でリマへ約4時間。
そこからクスコへ1時間20分の飛行。標高約3400mのクスコへ到着です。
サント・ドミンゴ教会。インカ帝国時代には太陽神殿(コリカンチャ。コリ=黄金、カンチャ=居所)が建っていました。
下の基礎部分はインカ帝国時代の石組みです。
インカ帝国は15世紀アンデス全域を支配していました。
クスコはインカ帝国の首都でした。「クスコ」とはケチュア語で「へそ」を意味し世界の中心と信じられていました。
昼食をとったレストランからアルマス広場を望む。まず、この広場を中心にし、スペイン軍は町を造っていきました。
スペイン征服以前、高度な文明を持ったインカ帝国は、アンデスの各地を征服すると、その文化の担い手となる技術者達を、 クスコなどに強制的に集めました。
そして各地に、その技術や文化を広めました。
昼食中の、“コンドルは飛んでいく”。この日の夕食も、“コンドルは飛んでいく”。
ペルーに来るとコンドルはよく飛んでいます。その度に、CDのセールスがあります。
コカ茶が出ました。標高150mのリマから3400mのクスコに飛行機で移動したので、高山病が心配でした。このコカ茶は高山病を和らげると言われています。実は、このコカの葉=麻薬のコカインと思われています。
コカインは、大量のコカの葉を粉末にし、石灰水+灯油を混ぜ、そこに炭酸ナトリウムや硫酸を加え、そこに塩酸など複数の化学調味料を加え混ぜ、“白い粉”になります。
よって、コカの葉とコカインはまったくの別物です。コカの葉はアンデス先住民において重要な役割を持っていました。儀式の道具、鎮静剤、等。
私は、日本で高山病予防効果があるとされる“ダイアモックス”を処方してもらいました。前日から服用し、か、どうか分かりませんが、高山病は掛かりませんでした。まあ、「備えあれば患いなし」ですね。
クスコといえば剃刀の刃1枚も通さない精巧な“石組み”が有名です。スペイン軍は、優れたインカの石組みの上にスペイン風の建築を造らせました。
石組みの目地はありません!ガイドさんに聞くと、楔で上下繋いでいるそうです。
クスコは過去3回の大地震がありましたが、スペインが建てた建築はダメージが大きく、インカの石組みはビクともしませんでした。この写真の大きな石組はインカ帝国のものです。この石組の文化は、ボリビアのティワナク文化の影響が大きく、石工はチチカカ湖周辺部族とされていますが・・・。
なぜ、人口20万人、4000人の兵を持った無敵のインカ帝国が200人弱のスペイン軍にあっけなく敗れたのか?いろいろ理由があるそうですが、この町を歩くと、その謎めいた雰囲気、アジア人に似た人々の顔がなぜか、親近感が沸いてきます。
太陽信仰(インティ)のあるこの地と、日出づる国と関係あるかもしれませんね。
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