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2015年8月

鏝絵は感謝の気持ち

 鳥取県の観光マップで偶然見つけました。「光(みつ)の鏝絵」

 東伯郡琴浦町に、鏝絵の町があるそうな。何の情報も入れず、簡単な地図をもとに

行ってみました。

Cimg2199 迷いながら人に聞きながら、たどり着きました。じぇじぇじぇ!(古いかな)

 光(みつ)という地区に鏝絵の蔵または家が、固まって建っていました。

Cimg2200
 鏝絵とは、主に江戸末期から明治時代にかけて行われた左官職人の漆喰の装飾です。

 民家や蔵の壁に鏝で浮き彫りをし、その上に装飾的な色漆喰を重ね塗ったものです。

Cimg2202 昭和初期までは、妻側に家紋や文字があるくらいで、荒壁で済ませていた蔵もあったそうです。

Cimg2243 荒壁のままでも味があっていいですね~!

 昭和30年頃から縁起や日除け、繁盛の願いを込め「鶴、亀、鯉、立浪、打出の小槌、巾着、松竹梅・・・」などが出てきました。

Cimg2210 何を装飾するかは、施主の願いでもあります。

Cimg2233
 戸前(入口廻り)は蔵の顔。扉は非常時のみ閉じられ、よって、内側の装飾が道路から見えます。多くの段差があるほどグレードの高い扉であり、防火上の機能と意匠を併せ持った、左官の腕の見せ所となっています。素晴らしいの一言ですね!

Cimg2224 立体的に、自由な表現で鏝を扱う。この扉ひとつとっても左官職人の気持ちが込められています。

Cimg2225 家の瓦にもかげ盛りして上塗り漆喰で決めています。

 光地区の鏝絵は、吉田貞一氏、吉田勝重氏、野口原貞夫氏が行ったそうです。お互い、競い合ってこのような、町並みになったのでしょう。

Cimg2230 土蔵づくりは大工ではなく左官が棟梁になり完成させました。左官工事の割合が大工より大きく、納まりも壁厚によって決まるからです。

 ひとつの蔵で、工期はいったい何年位だろうか。その長い仕事の締めくくりとして仕事を任せてくれた施主への感謝の気持ちを、左官が鏝絵として最後の仕上げとして残していったのだろう。

Cimg2220
 この町を歩くと、職人の仕事の誇りと施主への気持ち、そして、家主のこの地区そして建物への誇りが何世代にも受け継いでいくのであろうと感じました。

 



 























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