新国立競技場決定!
2020年東京五輪・パラリンピックの競技場が、2案のうちA案(設計:隈研吾+梓設計、大成建設)に決定しました。
両案とも短い期間と多くの規制のなか、両建築家の特色が出て、どちらに決まるか楽しみではありました。パースからA案の方はイメージしやすいですが、B案の方は、建ってみなければわからないドキドキ感はありました。
隈研吾設計の「浅草文化観光センター」。浅草寺の向かいに建っており浅草の顔になりつつあります。五重塔からヒントを受け、日本の切妻屋根と木の縦格子のデザイン。
審査はJSC技術審査委員会が採点式で審査し、隈研吾案が610点、伊東豊雄案が602の僅差になりました。その差8点。9項目の内5項目が伊東案の方が高得点でありました。特に、「建築計画」の項目では、18点の差がありました。
「長崎県美術館」運河を建築に持ち込み、外観は木の格子を多用しています。屋上は緑化され、決して周囲に主張していないまさに隈建築です。
「工期短縮の実現性」の項目で、27点差がつき、この項目が、決定に大きく左右されました。両案工期は同じでも、工期厳守の安全性の高さを評価したそうです。
まあ、もともとザハ案の本体工事を請け負う予定のゼネコンが有利なのはあきらかで、もし、当初行われたようなアイデアコンペなら、逆の結果になっていたでしょうか。
バルセロナに建つビル。バルコニーはこのように緑で覆われています。新国立はこのような感じになるのでしょうか。
「負の建築」「小さな建築」をコンセプトに、まわりの環境・自然に、はむかうのではなく頼り、身近な素材でヒューマン・スケールを建築に実現する。
今後、基本設計を詰め、実施設計、申請関係、見積り等大変で膨大な作業になってきます。工期厳守の中、見積り調整も、概算の1490億以下で抑えてほしいものです。
国立競技場は、日本国民の共有財産であり、最高最大のパフォーマンスを披露する舞台であります。そして、永きにわたり皆に愛される場になってほしいです。
「カンプ・ノウ・スタジアム」FCバルセロナのホームグラウンド。ヨーロッパ最大規模の98000人収容の巨大スタジアム。全世界のサッカーファン、観光客が試合の無い日でもスタジアムツアーに訪れます。もちろんバルセロナ市民、いやスペインの誇れるスタジアムです。
工事中の見学ツアーとかあれば、それと、子供たちでも塗れる土壁とか、ワークショップなどあれば良いと思いますがどうでしょう。
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