コル→タカ→ヒロ→
「建築レクチュアシリーズ217」を聴きに行きました。
2ケ月に1回大阪梅田で開催されている建築対談。芦澤竜一、平沼孝啓の両氏がモデレーターとなりゲスト建築家の作品にまつわる考えや生き方、少年時代・学生時代の建築との関わりをスライドを通して探っていくシリーズです。
ちなみに今後は、古谷誠章、高松伸、安藤忠雄がゲストとして予定されています。
今回9月26日のゲストは、「樋口裕康(象設計集団)」。

「放浪せよ!」
「男はつらいよ、観よ!」
樋口さんの師匠・吉阪隆正は寅さんに似ていたそうです。
好き勝手なことをする。明るく喧嘩っ早い。皆に愛され、人の幸せを願う。
大常識で大妄想で理不尽。
フラフラと出ていく。寅さんの周りにはいろいろな人達がいて、自由気ままにやっている。
吉阪「帰ってくるところは必要です。風来坊になってはいけない。」

「発見的方法」
まず行って歩いてみることだ。心を白紙にして事象をそのままに受けとめてみることから出発する。
自らの身体・五感で感じなければいけません。すべて放浪につながっています。

台湾でのプロジェクト。市民のモノを造る執念が現代日本と大きく違います。予算がまったく足りない・・・。じゃあ、来季の予算を持ってくる。それでも足りない・・・。また来季の・・・。
いつ完成するのかわからない。しかし、いいものを作る。作るんだ。

建築をよくしたいなら、「埋めてしまえ!」「出入り口を多くとる」。
柱を多く建てて壁をなくしたら外部との境界線が消える。学校は校庭と教室の関係が非常に重要ですね。半外部空間の気持ち良さ。
埼玉県宮原町立笠原小学校は昇降口ばかりです。すぐに裸足で校庭へ!

私の一番好きな小学校建築で、最初に訪れたときの感動と衝撃は今でも忘れません。
母校ではありませんが、懐かしく帰ってきた気持ちになります。
集合住宅でも会社でもこの笠原小学校のような建築があればもっと豊かに暮らし働けるのになあ・・・。
一般的に、「建築とは・・・」「デザインとは・・・」というワードで語られていく建築家の講演会ですが、今回は、「生きる」「暮らす」「生活」「場所」「身体」「楽しむ」・・・、これこそがデザインどうこうではなくもっと単純で明快で重要な事柄でしょう。
楽しい時間でした。そして、二次会三次会四次会も・・・。
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