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2016年10月

ブラタマニ 今治・西条編

 丹下健三は愛媛県今治市で少年期を過ごしました。
街の中心に市庁舎、公会堂、市民会館が広場を形成し、海を軸線として形成されています。
Cimg3553 今治市公会堂は、屋根・壁ともに折板構造で、曲折して続くリズミカルなデザインが大きな特徴です。そして、幅27mのスパンが内部の大空間 を実現させています。
Cimg3537 RC造の折板構造はそのまま内部意匠になっており 、屋根・天井の大らかな波型が瀬戸内海を意識させます。Cimg3528
 市庁舎は、水平・垂直のルーバーと貫の様に渡された梁によって構成された格子状の構造で、3層×約16mの無柱の大内部空間が 圧倒的 に存在しています。
Cimg3538 市民会館は市民活動の目的として公会堂竣工ののちに計画され建てられました。公会堂は耐震補強・改修・新楽屋増築工事を行い、平成25年7月にリニューアルされました。
 丹下建築の、建築の枠を超えた都市デザインの指標として多くの市民に使われ愛されています。
Cimg3545 四国八十八か所の四国霊場第57番札所・栄福寺。
Cimg3555 庫裡。 住職のご兄弟の方の東京の設計事務所の設計。窓には57が・・・。この札所のランドマークにもなっています。
Cimg3556
 屋台のようなトイレのデザイン。面白い。こういうお寺もあっていいと思います。
Cimg3577 第60番札所・横峯寺。西日本最高峰の石嶺山(1982m)は日本七霊山の一つに数えられる霊峰でその中腹 700m の場所に境内があります。今は車で、狭い道を走らせ上まで行けますが、徒歩では「へんろころがし」四国遍路難所の一つです。
Cimg3582 仁王門から約500m急な山道を上がると「星が森 」があります。
Cimg3573  弘法大師が厄除の星供養を行ったといわれるところです。1742年建立の鉄の鳥居の背後に石鎚山の山頂を仰ぎ見ることができます。神秘の場所。厳しい坂を上り開けた空間。そこには古来日本の神を招来する神聖なる御嶽がこの場のみ存在していました。
Cimg3610 第64番札所・前神寺。杉木立の囲まれた場に、両翼の回廊と本堂が 山岳信仰にふさわしい厳かで凛とした雰囲気を 醸し出しています。美しい風景です。
Cimg3612 西条市では10月中頃に各地神社の秋祭りが開催されます。その中でも伊曽乃神社祭礼は
だんじり77台、神輿 4台が奉納される豪華な祭りです。
Cimg3597 2日目の夕方、加茂川に勢ぞろいし 別れを惜しむだんじり10数台が神輿の宮入りを阻もうと川の中で競い合うシーンはこの祭りの見どころで、神輿がやっとのおもいで川を渡ると祭りは終わりを告げます。
Cimg3606 四国の祭りは様々で、 祭りを巡ってみるのは面白いでしょう。隣の新居浜市の太鼓祭りも凄そうです。

土のしらべ

 現在開催中の竹中大工道具館企画展「土のしらべ」を見に行きました。
古代中国の漢字書体から派生し、日本で形態論として形成された「真・行・草」を左官・職人・仕事・道具・仕上げ・材を通して紹介されています。
Cimg3475_2 会場は、真・行・草のRの土壁で 設営され、久住章さんの多くの鏝が展示されています。
Cimg3476_2 左官鏝は、鏝鍛冶と言われる鍛冶屋が付けた呼称と、左官が用途別に付けた呼称があり複雑になっています。鏝の種類は1000あるといわれており、久住さんの鏝も1000丁程あるそうです。
Cimg3477_2 鏝は一般的な形はありますが、鍛冶屋によって微妙に違うそうです。その鍛冶屋に注文するベテランの職人に合わせて作られているからです。
Cimg3473_2 新しい仕上げをするために新しい鏝が必要になる。初めに買った既成の鏝は使わなくなり増えていく一方だとか。
Cimg3488_2 鏝は明治の前と後ろで画期的に変わりました。「元首鏝」から「中首鏝」へ。これにより大きな壁が平らに仕上げられ使い勝手が格段によくなりました。
Cimg3471 これは鍛冶の技術が向上し、「かし留め」という溶接でなく鍛造でできたことが「中首鏝」が可能になった要因です。
 鏝本体の鋼は、硬さが大体四種類に分けられ、使う材料や下塗りか、中、上塗りかなどにより鋼の硬さや形状が違います。硬い順に、本焼き、油焼き、半焼き、地金。本焼きは仕上げ用。地金は下地用。しかし、久住さんは塗り付けにも常識では考えられない本焼き鋼を使います。
Cimg3503_2 久住さん作の チリ箒。会場では久住さんが解説している映像が流れています。鏝板も明治以前と以降で変化しました。
Cimg3501_2 羽子板型から現在の裏に持ち手がある型へ。これにより多くの材料を載せることができ生産性があがりました。
 久住章「どんないい道具でも素人が使ったら意味がない。その道具を使う方法に価値がある。こういう仕上げをしたい、という思いを達成するための手段として作っている」
 道具の向上とともに仕事の内容、生産性が変わってきました。
Cimg3517_2
 しかし、技術の向上はその職人の意識と情熱の高さが大きくかかわってきます。いつの時代も。
 道具立てを見ればその職人の技量が分かるといわれます。

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