土のしらべ
現在開催中の竹中大工道具館企画展「土のしらべ」を見に行きました。
古代中国の漢字書体から派生し、日本で形態論として形成された「真・行・草」を左官・職人・仕事・道具・仕上げ・材を通して紹介されています。






鏝本体の鋼は、硬さが大体四種類に分けられ、使う材料や下塗りか、中、上塗りかなどにより鋼の硬さや形状が違います。硬い順に、本焼き、油焼き、半焼き、地金。本焼きは仕上げ用。地金は下地用。しかし、久住さんは塗り付けにも常識では考えられない本焼き鋼を使います。


久住章「どんないい道具でも素人が使ったら意味がない。その道具を使う方法に価値がある。こういう仕上げをしたい、という思いを達成するための手段として作っている」
道具の向上とともに仕事の内容、生産性が変わってきました。

しかし、技術の向上はその職人の意識と情熱の高さが大きくかかわってきます。いつの時代も。
道具立てを見ればその職人の技量が分かるといわれます。
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