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北海道縦断 余市編

 余市は、創業者・竹鶴政孝がウイスキーづくりに情熱を掛けたところです。Cimg2820 竹鶴は大学卒業後、摂津酒造に就職しすぐに1918年本場スコットランドへ留学・実習への旅に出ました。若干24歳。未開の地でのウイスキーへの情熱・日々の鍛錬が竹鶴の死後1985年に存在が明らかになった「竹鶴ノート」に記してありました。Cimg2866 この竹鶴ノートは大学ノート2冊で、内容は、当時門外不出だったスコッチウイスキーの製造方法の全貌、実習報告、製麦棟の構造、ポットスチルの構造、工場・労働問題、社員の待遇、販売方法、価格・税額・・・すべてのウイスキーに係わる事項・問題を多くの実測図面、絵、写真等で詳細に記録しています。国産ウイスキーづくりの基本となりました。
Cimg2854 かつての英国首相が「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウイスキーづくりの秘密を盗んでいった」と語ったのは有名です。
 1920年、現地でスコットランド人のリタと結婚、帰国。1922年に摂津酒造退社、1923年現サントリーに入社。Cimg2835_2  1934年自分の理想とするウイスキーをつくるため現ニッカウヰスキーを設立しました。
場所はスコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水、凛と澄んだ空気。北海道余市町を選びました。Cimg2842 赤い屋根と軟石造りの工場は余市町のシンボルとなっています。
 ニッカウヰスキーといえばモルト。大麦を原料にポットスチルでつくるのがモルトウイスキー。トウモロコシなどの穀物(グレーン)が原料のグレーンウイスキー。この二つのブレンドしたものがブレンデッドウイスキー。Cimg2827
 余市蒸溜所では世界でも稀な石炭直火蒸溜を採用しています。適切な火力が保たれるように石炭をくべ続けます。火加減を体得するまで10年はかかるといわれています。手間を惜しまず非効率的であっても伝統を守っています。
 現在はガス燃料が主流です。
Cimg2864_2
 
 厳しい冬の間に余市岳等の山々に降り積もった雪は春に余市川に注ぎ込み仕込み水になる。石狩平野では麦芽にスモーキーな香りをつけるビートや蒸溜に必要な石炭もある。
 朝夕のもやは、貯蔵庫の樽を乾燥から守り気温差を小さく保つ。
「余市モルトは潮の香がする」 日本海、三方を山に囲まれ豊かな平野と水源。Cimg2828
 まさしくここは竹鶴が「日本で本物のウイスキーをつくる」理想の地でありました。
風土が文化を生み、人の情熱が揺るぎない普遍の深みを楽しませてくれる。
 手間を厭わずそして新しい工夫とアイデアを探求し、本物の美味しさだけを求める。
ウイスキーは物語が含まれる酒ですね。

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