西宮神社の大練塀は圧倒的だ!
西宮神社
全国のえびす宮総本社。
全国的に「福男選び」「阪神タイガース必勝祈願」で有名ですね。
三連春日造りは珍しい構造の本殿です。
1663年国宝に指定されました。
後方一帯の境内は「えびすのの森」。
西宮神社のもう一つの有名な国の重要文化財は「大練塀」
国道43号線側の南門両側に大練塀がどっしり構えている。
版築という工法で施工された土の塊の塀である。
こちらの南側の大練塀は現存最古の築地塀です。
歴史を感じさせます。
東側の福男選びのスタート地点で有名な「赤門」は阪神淡路大震災後の塀です。
日本の版築は中国から来たと言われています。建築基準法で日本では建築の主体構造としては使用されていない。
土塀や間仕切壁。しかし外国では構造として版築を使っているところがある。
全長247m。4m単位で62ブロックで構成されている。
日本の三大練塀は、この西宮神社と
熱田神宮(名古屋)の信長塀:平瓦を生石灰とサバ土で積んでいる。
三十三間堂(京都):漆喰で水平に5本のラインが入っている。
三つ共特徴がある素敵な版築塀です。
最近よく版築を使用した建築を雑誌とかで見かけます。
地球上で土を構造とする建造物は30%以上だそうです。
版築工法は堅固で耐久性があり土の塊で蓄熱性と調湿性が大きい。万里の長城が有名です。
モロッコに行った時見た日干し煉瓦と版築の建築の村が美しかったです。
地球環境に対する意識が高まってきているのと、見た目が単純に土の力強い層が出ており美しいというのが理由にありそうです。
また施工は型枠組立さえ精度をきちんとすれば結構重労働ですが素人が参加しやすい単純で面白く容易な作業です。材料費は安いです。
実は私もよく版築土壁を設計に取り入れています。
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