高島市マキノ町~琵琶湖の南西部の近江八幡市へ琵琶湖を3/4周。
そこにはなんと!年間200万人以上が訪れるお菓子のお店がある。

和洋菓子を製造販売するたねやグループ のフラッグショップ「ラ コリーナ近江八幡」です。草屋根が地面から離れふわっと浮いているような感じ。オカメ笹の中を歩いていきます。

背後の山並みと混ざり合っています。

この門を潜ればお菓子のおとぎの国へ。la collinaはイタリア語で「丘」と言う意味。
設計した藤森昭信氏は施主からの要求はただ一つ「 丘をつくってほしい」だった。

草屋根と言うより山がこんもり載っている様。低く軒先が抑えられたピロティ。栗の面皮付きの丸太柱がリズミカルに軒を支える。

この長い椅子も藤森昭信氏がデザインした。土壁塗りはワークショップで職員たちも参加した。自分の店を建設から参加できることは、愛着が生まれ誇らしいことですね。

敷地内の田んぼから見る「草屋根」田んぼの中にある巨大な石は敷地内に元々あった庭石に植栽をした。

土のオブジェ。インスタ映えするらしく多くの人が写真を撮っていた。

藤森氏のアソビか?

たねやの本社。みやぞんの頭みたいなのは銅屋根。社員が手作業で波型に曲げた。
藤森氏「工業製品も風化するとなんとなく自然に 近づいてくる」一番チープなトタンが使用するとは、さすが藤森さん。

建築好きである人もそうでない人も、もちろんお菓子好きの人もインスタ好きな人も楽しめる場所だ!

ショップ。テーマは宝物が見つかる倉庫?遊び心がいっぱいのお店。様々なデザインのTシャツが売っていたけど記念に買いたかったけどサイズがXSしか残っていなかったので未購買、残念。レジは長蛇の列。

草屋根のパッケージのクッキーほしかったなー。また、次回。
田んぼを囲ってぐるっと回廊が囲っています。ここをぐるぐる歩き回るのも楽しい。
春夏秋冬と楽しめるでしょう。
カステラショップ「栗百本」。藤森氏は節目が通り過ぎている杉はあまり好きではなく縄文時代使われていた栗のほうがお好きだそうです。

栗はお菓子の材料となる。また、栗の木は現在はあまり製材として流通していないが昔建築材として使われていた。この店は144本の栗の木で出来ている。

豪快な栗の樹テーブル。「しっとりカステラセット ¥880」とても美味しかったです。

漆喰壁に栗の木の椅子は合っていますね。

屋根の上のいっ本木は松。本当は藤森氏は槙(まき)の木を植えたかったそうだがすぐ枯れたそうです。屋根も時間と共に成長していく。

店舗内の一部壁はお菓子の型仕上げ。これを見てからお菓子を想像し購入するのも楽しいですね!面白いアイデア。たねやの歴史を感じます。

普通は使いにくそうな板ですがそのまま椅子にしています。

メインショップ中央の高さ8.5mの吹き抜け天井。ここもワークショップで社員が漆喰の上に炭片をランダムに貼り付けた。
漆喰のままだと音の反響が大きく、炭片の凹凸で消音効果を期待出来る。
天井にアリが多く這っているような感じがしました。ラ コリーナの包装紙・袋にはアリが描かれている。
「自然の中で1億年以上の歴史を生き抜き優れた社会性を持つアリの姿に学びラ コリーナのシンボル」
軒の下でたたずむのもいいですね。秋の夕暮れを楽しむ。
ここには施主の想いと建築家+関係者の想いが詰まったランドスケープになっている。
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