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書籍・雑誌

ひとが住む形

 とうとう梅雨入りです。

 雨は農作物にとっては非常に重要ですが、まあ、程ほどに降ってほしいですね。

 祝!サッカーW杯出場決定。

 4大会連続4度目の出場。

 W杯は南アフリカで来年6月11日から7月11日まで。

 ウズベキスタン戦勝利後の選手が着たTシャツに「世界を驚かす覚悟がある」とありましたが、本当にベスト4に入って、戦い方でも驚かせてほしいですね。

 カタール戦のようでは、まったくダメだ~。(`ε´)

 ウイリアムスなんでストライク入らへんねや~(゚Д゚)ハァ?

 「地球生活記 世界ぐるりと家めぐり」(福音館書店)

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 この写真集は面白いです。地球で生活している人間の姿をそのまま写しています。

 その場所、気候、暮らしから生まれ、その土地のそこにあるものから造った家は、非常に理にかなっています。

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 国連の統計では、泥を使用した家は世界の半分以上だそうです。w(゚o゚)w

 著者の写真家・小松義夫氏は1年の大半を、海外に行き取材されています。

 家に対する思いは、写真から見てとれます。

 現地の人の表情もなかなかいいです。

 建築雑誌の竣工写真では、人がはいっていないのがよく見られます。やはり、この本もそうですが、人がいて暮らしがあっての家ですね。そう感じます。

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 日本は地域性が無くなってきました。どこに行ってもなんとかハウス。もしくは真っ白な箱のイエ。

 古人が培ってきた知恵を生かしながらの、土地と風土と文化が融合したような家は、世界でもしだいに消えつつあると、小松氏は取材をしながら思っていると書かれています。

 建築家が考えなければいけないのか・・・。建築家が壊していっているのか・・・。?

思い立ったらすぐ行けそうな気がする~!

 Richer リシェ 5月号

   (京阪神エルマガジン社 ¥680) 

     完全保存版「思い立ったらすぐ行ける 淡路島

   発売中

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 淡路島のおすすめ情報、盛りだくさんです。 

 野菜に魚、食堂に温泉に窯元。便利なMAP付き。

 オールカラーで写真がきれいです。

 私が設計した『陶芸工房 うつわ織』『パティスリーたかた』

 も載っています。

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 そして、淡路瓦の記事も出ています。あのカワラマンも・・・。

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 ぜひ、見てくださいね。

 

 

SAVVY

 只今発売中の「SAVVY 2月号(京阪神エルマガジン社)」に、昨年完成した陶芸工房が載っています。

 他の淡路のオススメスポットも載っています。

 ぜひ淡路島に遊びに来てください。

Savvy

左官礼讃 ~足元から見つめ直す~

 最近、左官を特集した本が多く出てきました。

 「CONFORT 12月別冊 土と左官の本4」 「iA 11 左官&塗装 仕上げの技法」

 住宅、店舗はもとより、巨大な公共建築まで様々な左官仕上げが雑誌に登場します。

 一般の人が少しでも左官に土壁に興味を持てるのはいいことです。

 ちょっと田舎を歩けば土壁、漆喰壁が存在感を発揮しています。

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 竹小舞の壁。仕上げに漆喰が塗られています。以前の淡路の民家では一般的な壁です。屋根にはもちろんいぶし瓦が載っています。

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京都・天龍寺の瓦埋め込み土塀。この表情がなんとも言えません。

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 ついつい触ってみたくなります。古瓦も廃瓦も新しく生まれ変わり、生き続けますね。

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 家印の漆喰彫刻。 この家の誇り、左官職人の施主への感謝。気持ちが表れています。平米いくらの世界とは違います。

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 三田市お堂の外壁・磨き。この鏡面のように磨かれて輝く表情はとても魅力的であり、日光の加減でつやつやと光る。技術的に難しく、やってみなければ分からない(温度、湿度、風、水、工程の間、等により)ところがあります。時間と手間が相当かかりますが、磨き壁はそれほど高貴で美しいです。

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 自由で楽しい。土。これを使う手はない。だって下を見たらあるんやもん。

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 草屋根に近所の土の版築壁。搗(つ)いた層だけ現れます。土の力強さ・美しさを素直に感じます。最近、建築家のなかで版築ブームですね。

 下地で終わっていた現代建築での左官仕事。そろそろ土・漆喰のこれからの可能性が見直されてきたということでしょうか。地球から恩恵を受け自然を考えるきっかけになればいいと思います。

 まずはこの本を。土への愛がこもっています。

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ヘンリー いえをたてる

 今日は七夕です。

 20時頃東の空に、おり姫、ひこ星が顔を出します。晴れますように。

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 この絵本「ヘンリー いえをたてる」(福音館書店)は、ヘンリーが森に自ら理想の家を建てるというお話です。

 自分で考え図面を書き、斧を借りてきて木を切り、丸太を削り、古材を再利用し、造っていきます。その過程で、訪れた友人から様々な意見を言われます。しかし、ヘンリーは自分の理想の暮らし方を持っており自分にぴったりの家を造っていきます。

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 ヘンリーは、よく考え必要な部分を付け加えながら、やっと完成させました。

 小さいけれど、周りの森も取り込んだ素敵な家です。どんな家かは、どうぞ絵本で。

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 ヘンリーは実在した人物で、1845年7月、実際に森に3m×4.5mの小さな家を建てました。施工費は当時で28ドル12.5セントでした。内壁仕上げは漆喰です。

 ヘンリーは森や池で観察したことを日記に書いていました。動物の暮らし、季節の移り変わり、草花の成長、等。

 わざわざ便利な町から森に引っ越した理由は、「人や自然との交流についての本を静かな場所で書きたい。」そして、人生の時間をただお金に稼ぐために使うのではなく、もっと別の平和に楽しく生きる道があることを人々に示せると考えたそうです。

 「たいていの人は、家とはなにかということを、心から考えたことがないのではないでしょうか。ひとびとは、おたがいにとなりの人の家を見て、にたような家を建てようとするために、余分なお金を使い、一生を不必要に貧しくすごしてしまいます。」 (「ウォールデン -森の生活-」ヘンリー・D・ソローより)

 家とは暮らしとは、本当に大事なのはなにか・・・を考えさせられます。

 今日から北海道洞爺湖サミットがスタートです。地球温暖化防止が最大のテーマですが、それならもっと涼しい季節に開催したらいいのに。