だんし が しんだ
落語家・立川談志がお亡くなりになりました。
落語会の風雲児、破天荒、天才、毒舌、暴力的・・・この人の魅力的なところは既成の枠を超えた怖さ・怪しさがあり、一方では、古典は名手の域に達していた。独自の解釈を加えた談志流古典落語は若い落語家の手本となった。そういうところかもしれません。
人気番組「笑点」を企画、初代司会者となり落語家を一般の人々に近づけた。
参院選に当選し、沖縄開発庁政務次官に任命されるが沖縄での記者会見を二日酔いで行い、たった36日間で辞任しました。
記者「公務と酒とどっちが大事なんですか!」
談志「酒に決まってんだろ!」
最近更迭されたしょーもない沖縄防衛局長とは器が違います
10年位前、北海道で談志の落語を聴きました。何せ、まくらが面白かった。放送できない内容であったと記憶しています。絶好調の時だったと思います。
もっともっと立川談志の噺が聞きたかったです。敵はいたが、多くの人から慕われていた。桂三枝の涙が物語っています。
権力に対して言う事は言う。落語協会脱退という考えられない事をした。かっこいい生き方だ。すこし憧れはありますね。
ご冥福をお祈りいたします。
「酒ェ呑んでも大丈夫ですか」と医者に聞いたら酒はガンを進めるから控え目に、タバコもダメだと言うけどあと四年、“65歳までならどうか”と聞くと、“なら大丈夫”と言う。
決めた、たいした目的もなく七十歳まで生きているより、人生六十五歳ともう決めた。恐々生命を永らえているよりはるかにいい。あと四年、勝手に生きてやる。
あとは後のことだ、きっとガンになる。ならなきゃ、生きてるか、自殺するか、いやその前に狂う予定である・・・。
(1997.12.9 談志ひとり会)
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